突然、離婚と言われたら
ある日突然、夫や妻に「離婚してほしい」と言われたらあなたはどうしますか。
① 慌てふためく方、半狂乱になる方、泣きわめく方、など望まない離婚で取り乱す方
② 冷静に受け止める方、渡りに舟の方、大歓迎の方、など離婚を歓迎する方
大きくこの二つです。
よく質問で
「離婚を言い出した方が損をしますか?」
⇔ (離婚は受けた方が得しますか?)
「離婚を言い出した方が慰謝料を払うのですか?」
⇔ (離婚を言われたら慰謝料をもらえるのですか?)
などの間違った考えでどんどん浮かれたり、不安になったりしてしまう方がいます。
夫婦のどちらが先に離婚を言おうと同じです。損も得もありません。そもそも全く同時に言い出すことなどありませんからね。
慰謝料は離婚原因に不貞や暴力など違法行為があった方が離婚時に損害賠償責任として支払うものであり、離婚を言い出した順番は関係ありません。
離婚を言った方、言われた方、どちらも相手方からの離婚の理由や条件は自分が思っていた事と違い、望まない答えや要求だったと思います。
慌てず、取り乱したり、カッとなったりしないことです。
突然、相手方が離婚を言い出し、自分で離婚を求められる理由を考えてみても思いつかず、相手の言い分を聞いてみても今さら取って付けた様な建前の理由ばかりの場合、そして相手が離婚をとても急いでいて慌てている場合は、相手方の浮気(不貞行為)が本音の離婚理由の場合があります。
私たちの事務所での一例ですが、ある奥様が、夫に突然 「 離婚する!家を出ていけ!この家は貸すことにした。生活費も渡さん」 と言われて途方に暮れておられました。
私たちは奥さんが今はどうしたいのかまずは率直に聞きました。
「この頃まで、家族旅行に行ったり、夫婦で誕生会をしたり、夫婦は愛し合っています。夫婦を修復したい!」 とのご希望でした。
突然の離婚請求なので私たちは夫の浮気を強く疑いました。
奥さんに夫の女性の影をお聞きすると一件怪しい話が浮上しました。
しかし奥さんは「夫は女性と映画や食事に行ったことは認めましたが、肉体関係は否定していますし、夫に限って男女の不倫関係はないです!」 といまだにを信じていました。
私たちはまず、自宅については結婚後に購入していますので夫名義でも、夫婦の共有財産ですから出て行く必要はなく、もしも夫が依頼した不動産業者が来ても、絶対に立ち退かない旨を伝えて、堂々と住み続けるようにアドバイスをしました。
万が一に備えて、奥さんの了解を得てご夫婦の自宅の見積査定を私の幼なじみの大手不動産会社の宅建士に依頼しました。
奥様には自宅ローンの債務残高明細を銀行から取り寄せてもらいました。
そして、夫の浮気調査を行うように進言いたしました。
夫の素行調査については奥さんは当初はかなり難色を示されていましたが、お聞きしました詳細から私たちの長年の業務の“カン”で夫の不貞の疑いがぬぐい切れない旨を伝えまして、最終的には奥さんの意思に委ねました。
顧問の弁護士も行政書士の私も様々な調査で依頼をしています信頼が置ける誠実な調査会社であることも説明しました。
奥さんの判断で調査を実施したいとの申し出があり調査を実行致しました。
素行調査を実施しましたら、夫はマンションを借りており、そこに通い妻のようにその女性が宿泊を伴った出入りをしています事実を捕捉いたしました。
その女性は時々子供の様子を見に自宅へ戻っていました。
奥様には知り得た調査内容は、絶対に夫に言ったり、悟られないようにしてくれと強く釘を刺しました。
その後夫は帰宅しなくなり、さらに「離婚しろ!出ていけ!」とメールで恫喝を続け代理人の弁護士から協議離婚の話し合いをしたい旨の書面が届きました。
不貞の事実には一切触れずに離婚は拒否し修復の意思のみを代理人に書面で伝えてもらいました。
「離婚はしません。やり直しをしたいので夫に自宅へ戻るように伝えてください。貴殿とは一切協議はしません。」 という私たちのアドバイスの趣旨の回答書を作成してもらい夫の代理人あてに送達してもらいました。
これでは弁護士は儲けになりませんので、必ず離婚調停を起こしてきます。
機を見てそこで不貞行為の事実を裁判所に伝えます。
読み通り、相手方は離婚調停を起してきました。
数回の調停では奥さんは 「夫婦を修復したい。私に間違った所があれば改める。家に戻ってきてほしい。」 と調停委員に修復の意思を言い続けました。
その間、私たちや顧問弁護士、探偵から奥さんに細かいアドバイスを入れながら代理人なしで調停を進めてもらいました。
相手方は取ってつけたような理由を言って、奥さんに対する財産分与の考えなどはまったく無く、離婚だけを声高に求め、妻のこれまでの寄与分など、どこ吹く風というありさまでした。
夫のむちゃくちゃな言い分に、奥さんもさすがに興ざめしまして離婚を考え始めたので、妻の財産分与として自宅や車、一時金を、あと年金分割を要求するという無理難題を突き付けることにしました。
ここで不貞行為の事実を突きつける時がついにやってきました。
不貞の事実といっても「夫が女性との逢引のため○○町○○番地にマンションを借りている。女性はそこに入り浸り、○○町の自宅に時折戻っている。」 という不貞行為の一部分の事実だけを裁判所に伝えました。
夫やその女性の正確な住所を示すだけで既に不貞がばれていることは分かりますので、調査報告書などの全ての証拠は相手方が血迷って裁判に打って出てきた時まで出す必要はありません。
「その女と別れて、自宅へ戻り、夫婦の修復をせよ!」という趣旨の陳述書を提出いたしました。
「もしも離婚裁判などの暴挙に夫が出るならば、調査報告書一式を裁判所に提出し、有責配偶者からの離婚請求として離婚裁判の棄却を求めるし、その女性に対して民事裁判にて慰謝料請求の訴訟を提起する」 と伝え、それと同時に「自宅の債務を一括返済し、妻への所有権登記をおこない、自宅と自家用車、および一時金○○万円を妻に財産分与し、平成20年以前の厚生年金の1/2を分割するということであるなら離婚を考える」 というフルスペックの条件も陳述書で提示しました。
妻からの数多く条件提示でしたので、 夫側はどう出てくるのか見ものでした。
調停委員は今慰謝料も請求した方がよいのではとの助言をしてくれました。
しかし、夫には慰謝料という請求項目は入れませんでした。ここがミソです。
なんと「すべての条件を認める」という妻にとっては満額回答でした。
夫にとって当分離婚できないことや、相手の女性に民事裁判を起こされることが最大のデメリットだからです。
やり直しという奥さんの当初の希望は叶えられませんでしたが、それに代わる破格の条件を夫側に呑ませることに成功しました。
すぐに離婚を了解したら相手の思うつぼでしたので、相手の条件を軸に話が進むので金銭的に得るものは僅少だったと思います。
メリットの無いデメリットだけの離婚はすべきではありません。
「離婚したい」に対しては「離婚しない」という相対する軸を立てていくべきです。
鼻くそ位しか取れないの慰謝料請求を夫や女にして、今感情を害されるより今の最大の実益 (メリット) をとった方がよいと思いました。
○○は見逃す代わりに△△をすべて認めよ!ですね。
非があるとは云え相手方をとことん追い詰めてはいけません “窮鼠、猫を噛む” のことわざの通りになってしまいます。
相手にもメリットがないと示談は成立しません。
私が長年の損害保険会社でのヤ〇ザ屋さんなどとの示談交渉業務で学んだツボです。
このように調査費用は少々かかりましたが、高額の弁護士費用はかからず、破格の条件を手にすることが出来ました。
奥さんも “こちらの条件をすべて呑むことまでして離婚したい” という夫の様を見て、もうやり直しをする気もなくなったとのことでした。
ひまわりの顧問弁護士、行政書士、離婚カウンセラー、探偵調査士、そして知人の宅建士という年齢や男女や立場の違う複数のメンバーのチームワークの勝利でした。
同じように相手方に代理人弁護士がいても有利な条件を得た事例はたくさんあります。
前述の事例は離婚になったケースですが「離婚したくない」という相談者のある結末では夫の不貞の相手に慰謝料調停で慰謝料を支払わせて、謝罪と二度と夫と会わない旨の念書を書かせ、夫婦がしっかりと修復に合意しまして、私たちの事務所で数次の夫婦協議を重ねて夫婦覚書を作成いたしましたようなケースもあります。
上記のケールですが奥さんは離婚調停も起こしていましたが、夫側の修復の条件を呑んで離婚調停は取り下げ、慰謝料調停のみを続けて100万円の慰謝料で話し合いが成立しました。
100万円の慰謝料は離婚はせずに修復のケースですので高いと思いましたが、相手も100万円で終わるならと逃げ腰でしたので調停上で支払わせて終わり、私たちの事務所で「夫婦の覚書」を作成して円満修復となりました。
裁判ではありませんので調停上で話し合いの合意が出来ましたら「高い」「安い」などとは裁判所からは言われません。
調停も利用して慰謝料をゲットして夫婦は円満修復という実例でした。
配偶者の浮気素行調査は結果が得られた場合は離婚する場合も、離婚したくない場合も役にたちます。
離婚したい場合は客観的な不貞の証拠がありますと、慰謝料を配偶者や浮気相手にも求めることができますし、そして夫や妻が離婚に応じない時には離婚裁判で離婚判決を得られる可能性がかなり大きいです。力ずくの離婚ができるわけです。
逆に離婚したくない場合は、不貞行為者の夫や妻からの離婚請求は 「有責配偶者 (不貞行為者) からの離婚請求はできない」 という判例から離婚請求を退ける根拠となり、その浮気相手と即座に別れて夫婦の修復をしろ!と今は言葉では言えます。
力づくで離婚を拒否できるわけです。
配偶者から離婚を告げられても、基本的には夫婦の合意が必要ですし協議や調停で離婚合意が得られない場合に一方的に離婚を実行するには不貞行為や暴力などがあるのであれば、こちらが証拠を出して立証し裁判で判決を取り付けるしかありません。
離婚と言われても、離婚したくなければすぐに応じる必要はなく、ムキにならずに一呼吸おいてやり直したい旨を告げることです。
しかし、どう告げるのか、どう話し合うのか、どう手紙を書くのか、どう進めていくのか、など分からない事ばかりです。
相手方にアクションを起こす前に一度ご相談にお越しください。
浮気をして離婚を希望している方はマイカーの下に気を付けてみてください。
バンパーやドアの下の鉄の部分に目を凝らして探してみてください。
GPSが取り付けられている場合がかなり多いです。
私の離婚したいお客さんが車の下に取り付けられたGPSを発見してしまいました。
お客さんはラブホなどのヤバいところには行っていないということなので、離婚を言われた奥さんが猜疑心の強い方で離婚をしたがっている夫の浮気を疑って、探偵に依頼してGPS調査したみたいです。
GPSを取り外してじっと自宅に持っているそうです(笑)
別のあるお客さんは発見後、長距離トラックの荷台に放り込んだそうです(笑)
その探偵はトラックを追いかけて遠くまで行ってしまったかもしれませんね。
身辺調査は人件費が一番かかりますので、最初はGPS調査を始めることを調査会社は勧めてきますので、あなたの車にもGPSがついているかもしれません。
しかし、突然、離婚と言われてさぞショックだったと思います。
離婚と言われてしまって、時間が戻るのでしょうか?
怒りに任せて「死んでも離婚しない」などと言ってはいけません。
もうここまで来てしまったなら、離婚は避けようにも避け得ません。
財産分与や慰謝料。養育費・年金分割など得られる利益を確実に得ることに全力を挙げるべきです。
離婚をすぐにしないふりをしながら、条件を固めていくべきでしょう。
夫の場合は妻ほど様々な得るものがありません。
しかし、妻は自分だけで収入を得て子供を育てて、生計を立てていかなければなりませんので、以前より貧困になってしまう方が大半です。
私のところのお客さんで「離婚をしたくない。子供と別れて生活をしたくない。」ということでしたので相手方が準備を進めていました離婚調停より先に円満調停を申し立てました。
第一回目の調停で調停委員に妻をまだ愛していることや、やり直したい旨を伝えて。今後こうしていく旨を伝えましたが、委員から「奥さんはやり直しなどみじんも考えていませんよ。」と妻の意思を聞かされて、控え室でよく考えて、離婚を受け入れることを委員に伝えました。
子供との養育費や面会の約束しっかり取り付けて離婚に応じました。
委員からも「奥さんも今は気が立っておられますが、あなたが今も愛していることも伝えましたし、時間がたてば落ち着かれて、子供さんとの面会の実績を積んでいけば子供さんとのお泊まりなども認めてくれると思いますし、奥さんにもそうしてあげて下さいと伝えてます。」と言ってくれました。
あっさり離婚を認めて「損して得を取れ」「負けるが勝ち」ということかもしれません。
いつまでも「離婚は絶対にしない!」とか「離婚する必要がない!」とか「憲法違反だ!」など言っていてはますます嫌われて、必ず離婚になってしまい、その後も国交断絶状態が続くだけですよ。
私たちにはこれまでの15年間のご夫婦のやり直しの実績やノウハウがあります。
私(鶴田)はやり直すことが叶わず、何年もかかって離婚裁判までして離婚になってしまった失敗の経験を持っています。
こんな紆余曲折の無駄な時間をかけてしまったことこそが子供たちに一番迷惑をかけてしまった事実です。
私たちのような遠回りの失敗をしてほしくないという願いから 「夫婦のやり直し」 を業務の中心としておこなっています。
我流で自分で下手な手を打つ前に早めに一度ご相談にお越しください。
お気軽にまずはメール・フォーム(クリック)からお問い合わせください!!
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① 慌てふためく方、半狂乱になる方、泣きわめく方、など望まない離婚で取り乱す方
② 冷静に受け止める方、渡りに舟の方、大歓迎の方、など離婚を歓迎する方
大きくこの二つです。
よく質問で
「離婚を言い出した方が損をしますか?」
⇔ (離婚は受けた方が得しますか?)
「離婚を言い出した方が慰謝料を払うのですか?」
⇔ (離婚を言われたら慰謝料をもらえるのですか?)
などの間違った考えでどんどん浮かれたり、不安になったりしてしまう方がいます。
夫婦のどちらが先に離婚を言おうと同じです。損も得もありません。そもそも全く同時に言い出すことなどありませんからね。
慰謝料は離婚原因に不貞や暴力など違法行為があった方が離婚時に損害賠償責任として支払うものであり、離婚を言い出した順番は関係ありません。
離婚を言った方、言われた方、どちらも相手方からの離婚の理由や条件は自分が思っていた事と違い、望まない答えや要求だったと思います。
慌てず、取り乱したり、カッとなったりしないことです。
突然、相手方が離婚を言い出し、自分で離婚を求められる理由を考えてみても思いつかず、相手の言い分を聞いてみても今さら取って付けた様な建前の理由ばかりの場合、そして相手が離婚をとても急いでいて慌てている場合は、相手方の浮気(不貞行為)が本音の離婚理由の場合があります。
私たちの事務所での一例ですが、ある奥様が、夫に突然 「 離婚する!家を出ていけ!この家は貸すことにした。生活費も渡さん」 と言われて途方に暮れておられました。
私たちは奥さんが今はどうしたいのかまずは率直に聞きました。
「この頃まで、家族旅行に行ったり、夫婦で誕生会をしたり、夫婦は愛し合っています。夫婦を修復したい!」 とのご希望でした。
突然の離婚請求なので私たちは夫の浮気を強く疑いました。
奥さんに夫の女性の影をお聞きすると一件怪しい話が浮上しました。
しかし奥さんは「夫は女性と映画や食事に行ったことは認めましたが、肉体関係は否定していますし、夫に限って男女の不倫関係はないです!」 といまだにを信じていました。
私たちはまず、自宅については結婚後に購入していますので夫名義でも、夫婦の共有財産ですから出て行く必要はなく、もしも夫が依頼した不動産業者が来ても、絶対に立ち退かない旨を伝えて、堂々と住み続けるようにアドバイスをしました。
万が一に備えて、奥さんの了解を得てご夫婦の自宅の見積査定を私の幼なじみの大手不動産会社の宅建士に依頼しました。
奥様には自宅ローンの債務残高明細を銀行から取り寄せてもらいました。
そして、夫の浮気調査を行うように進言いたしました。
夫の素行調査については奥さんは当初はかなり難色を示されていましたが、お聞きしました詳細から私たちの長年の業務の“カン”で夫の不貞の疑いがぬぐい切れない旨を伝えまして、最終的には奥さんの意思に委ねました。
顧問の弁護士も行政書士の私も様々な調査で依頼をしています信頼が置ける誠実な調査会社であることも説明しました。
奥さんの判断で調査を実施したいとの申し出があり調査を実行致しました。
素行調査を実施しましたら、夫はマンションを借りており、そこに通い妻のようにその女性が宿泊を伴った出入りをしています事実を捕捉いたしました。
その女性は時々子供の様子を見に自宅へ戻っていました。
奥様には知り得た調査内容は、絶対に夫に言ったり、悟られないようにしてくれと強く釘を刺しました。
その後夫は帰宅しなくなり、さらに「離婚しろ!出ていけ!」とメールで恫喝を続け代理人の弁護士から協議離婚の話し合いをしたい旨の書面が届きました。
不貞の事実には一切触れずに離婚は拒否し修復の意思のみを代理人に書面で伝えてもらいました。
「離婚はしません。やり直しをしたいので夫に自宅へ戻るように伝えてください。貴殿とは一切協議はしません。」 という私たちのアドバイスの趣旨の回答書を作成してもらい夫の代理人あてに送達してもらいました。
これでは弁護士は儲けになりませんので、必ず離婚調停を起こしてきます。
機を見てそこで不貞行為の事実を裁判所に伝えます。
読み通り、相手方は離婚調停を起してきました。
数回の調停では奥さんは 「夫婦を修復したい。私に間違った所があれば改める。家に戻ってきてほしい。」 と調停委員に修復の意思を言い続けました。
その間、私たちや顧問弁護士、探偵から奥さんに細かいアドバイスを入れながら代理人なしで調停を進めてもらいました。
相手方は取ってつけたような理由を言って、奥さんに対する財産分与の考えなどはまったく無く、離婚だけを声高に求め、妻のこれまでの寄与分など、どこ吹く風というありさまでした。
夫のむちゃくちゃな言い分に、奥さんもさすがに興ざめしまして離婚を考え始めたので、妻の財産分与として自宅や車、一時金を、あと年金分割を要求するという無理難題を突き付けることにしました。
ここで不貞行為の事実を突きつける時がついにやってきました。
不貞の事実といっても「夫が女性との逢引のため○○町○○番地にマンションを借りている。女性はそこに入り浸り、○○町の自宅に時折戻っている。」 という不貞行為の一部分の事実だけを裁判所に伝えました。
夫やその女性の正確な住所を示すだけで既に不貞がばれていることは分かりますので、調査報告書などの全ての証拠は相手方が血迷って裁判に打って出てきた時まで出す必要はありません。
「その女と別れて、自宅へ戻り、夫婦の修復をせよ!」という趣旨の陳述書を提出いたしました。
「もしも離婚裁判などの暴挙に夫が出るならば、調査報告書一式を裁判所に提出し、有責配偶者からの離婚請求として離婚裁判の棄却を求めるし、その女性に対して民事裁判にて慰謝料請求の訴訟を提起する」 と伝え、それと同時に「自宅の債務を一括返済し、妻への所有権登記をおこない、自宅と自家用車、および一時金○○万円を妻に財産分与し、平成20年以前の厚生年金の1/2を分割するということであるなら離婚を考える」 というフルスペックの条件も陳述書で提示しました。
妻からの数多く条件提示でしたので、 夫側はどう出てくるのか見ものでした。
調停委員は今慰謝料も請求した方がよいのではとの助言をしてくれました。
しかし、夫には慰謝料という請求項目は入れませんでした。ここがミソです。
なんと「すべての条件を認める」という妻にとっては満額回答でした。
夫にとって当分離婚できないことや、相手の女性に民事裁判を起こされることが最大のデメリットだからです。
やり直しという奥さんの当初の希望は叶えられませんでしたが、それに代わる破格の条件を夫側に呑ませることに成功しました。
すぐに離婚を了解したら相手の思うつぼでしたので、相手の条件を軸に話が進むので金銭的に得るものは僅少だったと思います。
メリットの無いデメリットだけの離婚はすべきではありません。
「離婚したい」に対しては「離婚しない」という相対する軸を立てていくべきです。
鼻くそ位しか取れないの慰謝料請求を夫や女にして、今感情を害されるより今の最大の実益 (メリット) をとった方がよいと思いました。
○○は見逃す代わりに△△をすべて認めよ!ですね。
非があるとは云え相手方をとことん追い詰めてはいけません “窮鼠、猫を噛む” のことわざの通りになってしまいます。
相手にもメリットがないと示談は成立しません。
私が長年の損害保険会社でのヤ〇ザ屋さんなどとの示談交渉業務で学んだツボです。
このように調査費用は少々かかりましたが、高額の弁護士費用はかからず、破格の条件を手にすることが出来ました。
奥さんも “こちらの条件をすべて呑むことまでして離婚したい” という夫の様を見て、もうやり直しをする気もなくなったとのことでした。
ひまわりの顧問弁護士、行政書士、離婚カウンセラー、探偵調査士、そして知人の宅建士という年齢や男女や立場の違う複数のメンバーのチームワークの勝利でした。
同じように相手方に代理人弁護士がいても有利な条件を得た事例はたくさんあります。
前述の事例は離婚になったケースですが「離婚したくない」という相談者のある結末では夫の不貞の相手に慰謝料調停で慰謝料を支払わせて、謝罪と二度と夫と会わない旨の念書を書かせ、夫婦がしっかりと修復に合意しまして、私たちの事務所で数次の夫婦協議を重ねて夫婦覚書を作成いたしましたようなケースもあります。
上記のケールですが奥さんは離婚調停も起こしていましたが、夫側の修復の条件を呑んで離婚調停は取り下げ、慰謝料調停のみを続けて100万円の慰謝料で話し合いが成立しました。
100万円の慰謝料は離婚はせずに修復のケースですので高いと思いましたが、相手も100万円で終わるならと逃げ腰でしたので調停上で支払わせて終わり、私たちの事務所で「夫婦の覚書」を作成して円満修復となりました。
裁判ではありませんので調停上で話し合いの合意が出来ましたら「高い」「安い」などとは裁判所からは言われません。
調停も利用して慰謝料をゲットして夫婦は円満修復という実例でした。
配偶者の浮気素行調査は結果が得られた場合は離婚する場合も、離婚したくない場合も役にたちます。
離婚したい場合は客観的な不貞の証拠がありますと、慰謝料を配偶者や浮気相手にも求めることができますし、そして夫や妻が離婚に応じない時には離婚裁判で離婚判決を得られる可能性がかなり大きいです。力ずくの離婚ができるわけです。
逆に離婚したくない場合は、不貞行為者の夫や妻からの離婚請求は 「有責配偶者 (不貞行為者) からの離婚請求はできない」 という判例から離婚請求を退ける根拠となり、その浮気相手と即座に別れて夫婦の修復をしろ!と今は言葉では言えます。
力づくで離婚を拒否できるわけです。
配偶者から離婚を告げられても、基本的には夫婦の合意が必要ですし協議や調停で離婚合意が得られない場合に一方的に離婚を実行するには不貞行為や暴力などがあるのであれば、こちらが証拠を出して立証し裁判で判決を取り付けるしかありません。
離婚と言われても、離婚したくなければすぐに応じる必要はなく、ムキにならずに一呼吸おいてやり直したい旨を告げることです。
しかし、どう告げるのか、どう話し合うのか、どう手紙を書くのか、どう進めていくのか、など分からない事ばかりです。
相手方にアクションを起こす前に一度ご相談にお越しください。
浮気をして離婚を希望している方はマイカーの下に気を付けてみてください。
バンパーやドアの下の鉄の部分に目を凝らして探してみてください。
GPSが取り付けられている場合がかなり多いです。
私の離婚したいお客さんが車の下に取り付けられたGPSを発見してしまいました。
お客さんはラブホなどのヤバいところには行っていないということなので、離婚を言われた奥さんが猜疑心の強い方で離婚をしたがっている夫の浮気を疑って、探偵に依頼してGPS調査したみたいです。
GPSを取り外してじっと自宅に持っているそうです(笑)
別のあるお客さんは発見後、長距離トラックの荷台に放り込んだそうです(笑)
その探偵はトラックを追いかけて遠くまで行ってしまったかもしれませんね。
身辺調査は人件費が一番かかりますので、最初はGPS調査を始めることを調査会社は勧めてきますので、あなたの車にもGPSがついているかもしれません。
しかし、突然、離婚と言われてさぞショックだったと思います。
離婚と言われてしまって、時間が戻るのでしょうか?
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もうここまで来てしまったなら、離婚は避けようにも避け得ません。
財産分与や慰謝料。養育費・年金分割など得られる利益を確実に得ることに全力を挙げるべきです。
離婚をすぐにしないふりをしながら、条件を固めていくべきでしょう。
夫の場合は妻ほど様々な得るものがありません。
しかし、妻は自分だけで収入を得て子供を育てて、生計を立てていかなければなりませんので、以前より貧困になってしまう方が大半です。
私のところのお客さんで「離婚をしたくない。子供と別れて生活をしたくない。」ということでしたので相手方が準備を進めていました離婚調停より先に円満調停を申し立てました。
第一回目の調停で調停委員に妻をまだ愛していることや、やり直したい旨を伝えて。今後こうしていく旨を伝えましたが、委員から「奥さんはやり直しなどみじんも考えていませんよ。」と妻の意思を聞かされて、控え室でよく考えて、離婚を受け入れることを委員に伝えました。
子供との養育費や面会の約束しっかり取り付けて離婚に応じました。
委員からも「奥さんも今は気が立っておられますが、あなたが今も愛していることも伝えましたし、時間がたてば落ち着かれて、子供さんとの面会の実績を積んでいけば子供さんとのお泊まりなども認めてくれると思いますし、奥さんにもそうしてあげて下さいと伝えてます。」と言ってくれました。
あっさり離婚を認めて「損して得を取れ」「負けるが勝ち」ということかもしれません。
いつまでも「離婚は絶対にしない!」とか「離婚する必要がない!」とか「憲法違反だ!」など言っていてはますます嫌われて、必ず離婚になってしまい、その後も国交断絶状態が続くだけですよ。
私たちにはこれまでの15年間のご夫婦のやり直しの実績やノウハウがあります。
私(鶴田)はやり直すことが叶わず、何年もかかって離婚裁判までして離婚になってしまった失敗の経験を持っています。
こんな紆余曲折の無駄な時間をかけてしまったことこそが子供たちに一番迷惑をかけてしまった事実です。
私たちのような遠回りの失敗をしてほしくないという願いから 「夫婦のやり直し」 を業務の中心としておこなっています。
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Posted by 心理カウンセラー 大屋ともこ